自社ローンはやめた方がいい?注意点を徹底解説!


最終更新日:2024年8月11日 執筆:ローン担当 松尾

自社ローンには、金利がかからないという一見魅力的な特徴がありますが、実はそこに隠れたデメリットやリスクが存在します。特に、手数料や総支払額の高さが問題視されることが多く、結果として他の選択肢よりも不利になるケースも少なくありません。本記事では、自社ローンの仕組みやリスクを詳しく解説し、なぜ「やめた方がいい」と言われるのか、その理由を探っていきます。

記事のポイント

  1. 自社ローンのデメリットやリスクについて理解できる
  2. 自社ローンが他のローンより総支払額が高くなる理由を理解できる
  3. 自社ローンを利用する際の注意点やリスクを把握できる
  4. 自社ローン以外の代替策や選択肢を知ることができる

自社ローンをやめた方がいい理由とは

自社ローンはやめた方がいいのか悩む女性

自社ローンやめた方がいいと言われる理由

自社ローンをやめた方がいいと言われる理由には、いくつかの重要な要因があります。まず、自社ローンは金利がかからないと宣伝されることが多いですが、その代わりに手数料や保証料が上乗せされるケースが多いです。この手数料が高額になることがあり、結果として総支払額が通常のカーローンよりも高くなってしまうことが懸念されます。

また、自社ローンは多くの場合、中古車の購入に限られます。中古車は新車と比べて車両価格が安い反面、維持費や修理費がかさむ可能性があります。さらに、車両の状態によっては購入後すぐに修理が必要になる場合もあり、予期しない出費が発生するリスクもあります。

さらに、自社ローンでは支払いが滞った場合に、車を引き揚げられるリスクも高いです。車の所有権が販売店に留保されるため、支払いが遅れると強制的に車を取り戻されることがあるのです。また、販売店が倒産した場合にも、車が差し押さえられてしまう可能性があります。

こうしたリスクやデメリットを考慮すると、初めて車を購入する方や経済的に余裕がない方にとっては、自社ローンを避けることが賢明だと言えるでしょう。

自社ローンとはどのような仕組みか

自社ローンについて悩む女性

自社ローンとは、中古車販売店が独自に提供している分割払いのサービスを指します。一般的なカーローンとは異なり、銀行や信販会社を通さず、販売店自身が車の購入費用を立て替え、購入者はその金額を分割で返済していく仕組みです。

この仕組みの最大の特徴は、信用情報を照会しない点にあります。通常のカーローンでは、申込者の過去の信用情報がチェックされ、返済能力が審査されますが、自社ローンではこのプロセスが省略されることが多いです。そのため、過去に金融事故があった人や、他のローン審査に通りにくい人でも利用できる可能性が高いです。

ただし、自社ローンには金利がかからない代わりに、保証料や手数料が上乗せされることが一般的です。これにより、結果的に総支払額が高くなる可能性があります。また、分割回数が少なく設定されることが多く、月々の支払額が高額になりやすいという点もデメリットと言えるでしょう。

さらに、自社ローンを利用すると、車の所有権が販売店に留保され、支払いが完了するまで購入者のものにはなりません。このため、支払い途中で車を売却したい場合や、販売店が倒産した場合などに、車の処分が制限されるリスクもあります。

このように、自社ローンは信用情報に不安がある人にとっては便利な手段ですが、デメリットも多いため、利用には十分な注意が必要です。

自社ローンのメリットデメリットを知る

自社ローンには、一般的なカーローンにはない独自のメリットとデメリットがあります。まず、メリットについて見ていきましょう。

メリットの一つとして挙げられるのは、審査の通りやすさです。自社ローンは、販売店が独自の基準で審査を行うため、銀行や信販会社のカーローンに比べて審査のハードルが低いとされています。特に、過去に金融事故がある方や、信用情報に不安がある方でも、現在の収入が安定していれば利用できる可能性が高いです。

もう一つのメリットは、手続きが比較的簡単でスピーディーである点です。自社ローンは、販売店と直接契約を結ぶため、第三者を介する必要がなく、納車までの時間を短縮できる場合があります。すぐに車が必要な場合には、この点が大きな利点となります。

一方で、デメリットも見逃せません。自社ローンは金利がかからないとされますが、その代わりに手数料や保証料が発生することが一般的です。これにより、最終的な総支払額が一般的なカーローンよりも高くなることがあります。

さらに、デメリットとして、車の所有権が支払い完了まで販売店に留保されることも挙げられます。これにより、分割払いが完了するまで車を売却できない、あるいは販売店が倒産した場合に車が差し押さえられるリスクがあるのです。

自社ローンの利用には、このようなメリットとデメリットがあることをしっかり理解し、自分に合った選択をすることが重要です。

自社ローン利用時の注意点

自社ローンについて悩む女性

自社ローンを利用する際には、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。まず、初期費用に関する注意点です。自社ローンは車の代金を分割払いにするサービスですが、購入時には税金や自賠責保険料といった初期費用が別途必要となります。また、頭金が求められるケースも多く、その金額が思った以上に高額になることもあります。事前に詳細な費用を確認しておくことが重要です。

次に、車両本体価格の確認も欠かせません。自社ローンを取り扱っている販売店では、車両本体価格が相場よりも高く設定されていることがあります。そのため、購入前に他の販売店と価格を比較し、適正価格であるかを確認しましょう。特に、価格が相場よりも低い場合には、車の状態や手数料の設定に問題がないか注意する必要があります。

さらに、車の所有権に関する注意点も重要です。自社ローンを利用する場合、車の所有権は支払いが完了するまで販売店に留保されます。このため、万が一支払いが滞った場合には、車を引き揚げられるリスクがあります。また、販売店が倒産した場合には、車が債権者に差し押さえられる可能性もあるため、この点も考慮しておく必要があります。

最後に、保証内容の確認も忘れてはいけません。中古車を購入する際には、故障時の対応が重要です。保証が付いているか、その内容が十分かどうかを確認し、購入後のトラブルに備えておくことが賢明です。

これらの注意点を踏まえた上で、自社ローンの利用を検討することが、後悔のない車の購入につながります。

自社ローンのお金を払わないとどうなるか

自社ローンの支払いが滞った場合、いくつかの深刻な結果が生じる可能性があります。まず、最も一般的な対応として、販売店は滞納したローンの回収に乗り出します。支払いが遅れると、まずは督促が行われますが、それに応じない場合や支払いが継続的に遅れると、より厳しい措置が取られることになります。

次に考えられるのは、車の引き揚げです。自社ローンでは、支払いが完了するまで車の所有権が販売店に留保されています。そのため、支払いが滞ると、販売店は契約に基づき車を引き揚げる権利を持っています。車を引き揚げられると、利用者は車を失うだけでなく、それまでに支払った金額も返金されることはありません。

また、遠隔操作による車の利用制限も行われることがあります。一部の販売店では、支払いが遅れた際にエンジンがかからないようにするGPS付きの制御装置を車に取り付けている場合があります。このような措置が取られると、車を使用できなくなるだけでなく、再び使用できるようにするために追加の費用が発生することもあります。

さらに、信用情報に影響が及ぶ可能性もあります。通常、自社ローンは信用情報機関に登録されないことが多いですが、支払い滞納が続けば、最終的に信用情報に登録されるリスクもあります。これにより、将来的に他のローン審査に影響を及ぼす可能性が出てくるため、支払いには十分注意が必要です。

このように、自社ローンを払わないと重大な結果が生じるため、支払い計画をしっかりと立て、無理のない範囲で利用することが重要です。

自社ローンが向いてる人の特徴

自社ローンに向いてる人は?

自社ローンは、特定の条件に当てはまる方にとって有効な選択肢となります。まず、過去に信用情報に問題があった方には自社ローンが向いていることが多いです。自社ローンは通常、信用情報機関への照会を行わず、販売店独自の基準で審査を行うため、過去に金融事故や債務整理を経験している方でも利用できる可能性が高いです。

次に、現在の収入が安定しているが、他のローン審査に不安がある方にも自社ローンは適しています。たとえば、アルバイトやパート、派遣社員などの非正規雇用で働いている方は、一般的なカーローンの審査において不利になることがあります。しかし、自社ローンでは現在の収入が安定していれば、審査に通る可能性が十分にあります。

さらに、勤続年数が短い方も、自社ローンの利用が向いています。カーローンの審査では、勤続年数が1年以上であることが望ましいとされていますが、自社ローンでは短期間の勤務でも審査に通る場合が多いです。転職して間もない方や、フリーランスの方でも利用しやすいのが特徴です。

最後に、すぐに車が必要で、手続きの簡便さを重視する方にも自社ローンはおすすめです。銀行や信販会社を通さずに販売店と直接契約を結ぶため、審査から納車までの時間が短縮されることが多いです。急いで車が必要な場合や、複雑な手続きを避けたい方には最適な選択肢となります。

このように、自社ローンは特定の状況にある方に向いているため、自分の状況やニーズに応じて利用を検討することが大切です。

自社ローンをやめた方がいいケースや信用回復ローンについて

自社ローンやめた方がいいのか悩む女性

自社ローンは信用情報に返済履歴が残らない

自社ローンが信用情報に残らない理由は、その仕組みにあります。一般的なカーローンやクレジットカードの利用では、金融機関や信販会社が融資を行い、その情報がCICなどの信用情報機関に登録されます。この登録情報は、他の金融機関がローン審査の際に参照するため、過去の利用状況や返済履歴が影響を与えることになります。

一方、自社ローンは金融機関からの借り入れではなく、販売店が直接購入者に対して分割払いの契約を結ぶ形です。つまり、販売店が車の購入代金を立て替え、その分を分割で支払うという仕組みになっています。このため、自社ローンの情報は信用情報機関には登録されません。販売店が独自に管理しているため、信用情報に影響を与えることがないのです。

さらに、自社ローンは信用情報を照会しないケースが多いため、過去に金融事故があったとしても審査に通る可能性が高いのが特徴です。ただし、これはあくまで自社ローン特有の仕組みであり、他のローンや金融商品には当てはまらない点に注意が必要です。

このように、自社ローンは信用情報機関に登録されないため、信用情報に不安のある方にとっては利用しやすい手段といえますが、その分、支払いに関しては慎重に行動することが求められます。

自社ローンは違法ではないか?

自社ローンは、違法ではないかと心配する方もいるかもしれませんが、結論から言えば、正当な契約のもとで行われている自社ローンは違法ではありません。自社ローンは、販売店が車の代金を立て替え、その金額を購入者が分割で返済するという合法的な仕組みです。法律に基づいて行われる契約であり、販売店と購入者の間で合意された条件に従って進められます。

ただし、自社ローンにおいて注意が必要な点もあります。まず、高額な手数料や保証料が課されることがあり、これが不当であると感じる場合もあるかもしれません。しかし、これらは契約前に説明されるべきものであり、契約内容に納得した上で署名を行うことが大切です。不明点や疑問がある場合は、契約前にしっかりと確認することが重要です。

また、支払いが滞った際に取られる措置も、法律に基づいた範囲で行われるべきです。たとえば、車の引き揚げや遠隔操作でのエンジン停止装置の使用などは、契約に明記されている場合に限り合法です。これらの措置が契約内容に記載されておらず、販売店が一方的に行った場合は問題になる可能性があります。

このように、自社ローンそのものは違法ではありませんが、利用する際には契約内容を十分に理解し、納得した上で進めることが重要です。また、販売店側の対応が不当であると感じた場合は、消費者センターや法律相談を利用して適切な対処を検討することが大切です。

自社ローン審査通過のポイント

自社ローンの審査をする女性

自社ローンの審査を通過するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが必要です。まず、収入の安定性が重視されます。自社ローンは、信用情報を照会しないことが多いですが、その代わりに現在の収入が安定しているかどうかが審査の主な基準となります。定期的な収入があることを示すために、給与明細や税務申告書などの書類を準備しておきましょう。

次に、居住年数や勤続年数も審査で考慮される要素です。長期間同じ住所に住んでいる、または同じ職場に勤めていることは、安定性の証拠として見なされます。特に転職や引っ越しが頻繁な場合は、不安要素とされることがあるため、可能な限り長期間同じ環境を維持することが有利に働きます。

また、連帯保証人の有無も審査に影響を与えます。自社ローンでは、連帯保証人を必要とするケースが多く、安定した収入や信用力のある連帯保証人を立てることで、審査通過の可能性が高まります。連帯保証人を依頼する際には、その人にもリスクがあることを十分に説明し、理解を得ることが重要です。

最後に、頭金の準備が審査通過に有利に働く場合があります。頭金を多く準備することで、販売店側のリスクが軽減され、審査がスムーズに進む可能性が高まります。頭金が多ければ、月々の支払いも軽減されるため、返済計画がより現実的になります。

これらのポイントを踏まえた上で、しっかりと準備を整えてから自社ローンの申し込みを行うことで、審査通過の確率を高めることができます。

自社ローンがやばいといわれる理由

自社ローンが「やばい」といわれる理由には、いくつかのリスクやデメリットが関係しています。まず、総支払額が高くなる可能性が挙げられます。自社ローンは金利がかからないというメリットが強調されることが多いですが、その代わりに手数料や保証料が上乗せされることが一般的です。この手数料が高額になることがあり、結果的に通常のカーローンよりも総支払額が大幅に増えてしまうケースがあります。

次に、車の所有権に関するリスクです。自社ローンを利用すると、支払いが完了するまで車の所有権は販売店に留保されます。これにより、支払いが滞った場合や販売店が倒産した場合には、車を引き揚げられるリスクがあります。車が利用者の所有物にならないため、自由に売却や乗り換えができないという制約も生じます。

また、利用できる車種や条件が限定的である点も、「やばい」と感じる要因です。自社ローンを提供している販売店の多くは中古車を中心に取り扱っており、選べる車種が限られていることが多いです。さらに、購入できる車の状態が良くない場合もあり、思わぬ修理費用がかかるリスクもあります。

さらに、支払い条件が厳しい点も注意が必要です。自社ローンは支払い回数が24回など短く設定されることが多く、その結果、月々の支払額が高くなる傾向があります。この高額な支払いが家計に大きな負担をかけることになり、計画的な返済が難しくなることもあります。

これらの理由から、自社ローンは慎重に検討する必要があります。特に初めて車を購入する方や、経済的に余裕がない方にとっては、他の選択肢を検討することが望ましいでしょう。

信用回復ローンはブラックでローンが組めない人にオススメです!

信用回復ローンで車を買って喜ぶ女性

自社ローンに代わる選択肢として、信用回復ローンが注目されています。信用回復ローンは、ブラックの方や過去に金融事故や債務整理を経験した方が、再び信用を築き上げるためのカーローンです。このローンは、信用情報機関に記録されるため、適切に返済を続けることで、将来的な信用力を回復する手段として利用できます。

信用回復ローンとは?

信用回復ローンとは、信用情報に問題がある(いわゆるブラック)人を対象としたローンです。過去の信用情報に関わらず、保証人なし、頭金なしで利用できます。さらに、支払い回数も最大120回まで対応可能で、自社ローンよりも月々の支払いを抑えることが可能です。

信用回復ローンの特徴

このローンは、過去の失敗から立ち直り、新たな一歩を踏み出したい人をサポートすることを目指しています。金融事故(滞納、自己破産など)でブラックリストになった人でもローンを組むことができます。その名の通り、信用回復ローンを返済し終えることで信用情報が回復し、新たなローンを組みやすくなります。

一度ブラックリストに記載されてしまうと、自然に信用情報が回復することはありません。早めに回復させるために、信用回復ローンを利用することを検討してみてください。

信用回復ローンの審査

信用回復ローンの審査は、ブラックの人でも審査通過率が90%以上と高く設定されています。保証人や頭金がなくてもローンを組むことが可能です。

サポート体制

私たちは、お客様が過去の失敗から立ち直り、新たな一歩を踏み出すお手伝いをしたいと考えています。私たちは、複数の金融機関と提携しており、様々なプランの信用回復ローンを提供できます。中古車ローンの専門家として、お客様一人ひとりのライフプランに合ったプランを提供します。

お気軽にお問い合わせを

ローン審査に抱える不安や問題を解消するために、信用回復ローンを検討してみてはいかがでしょうか? 「自分はローンが通らない」と思っている方も、ぜひお気軽にご相談ください。

「新たな一歩を踏み出すお手伝い」を私たちにさせてください。詳細については、下記の問い合わせフォームからお問い合わせください。

    自社ローンはやめた方がいい?のまとめ

    • 自社ローンは手数料や保証料が上乗せされるため、総支払額が高くなることがある
    • 自社ローンは金利がかからないが、その分支払い負担が増える場合がある
    • 支払いが滞ると車が引き揚げられるリスクがある
    • 自社ローンは中古車が中心で、新車購入には不向き
    • 車の所有権は支払い完了まで販売店に留保される
    • 販売店が倒産した場合、車が差し押さえられる可能性がある
    • 自社ローンは信用情報を照会しないため、過去の金融事故が審査に影響しにくい
    • 自社ローンの審査は通りやすいが、経済的なリスクが伴う
    • 自社ローンを利用する場合、初期費用や車両本体価格に注意が必要
    • 自社ローンを選ぶと、自由に車を売却や乗り換えができない
    • 自社ローンでは、支払い回数が少なく設定されることが多い
    • 支払いが遅れると、遠隔操作で車の使用が制限される場合がある
    • 自社ローンは新車購入には不向きであり、中古車のリスクが高い
    • 自社ローンのデメリットを理解し、慎重に検討する必要がある
    • 他のローンや信用回復ローンの利用を検討することが望ましい